レジンのワイヤーの太さや種類について
素敵な桜のスマホケースをUVレジンで作る「おばらんDIY」さんの動画です。花びらのピンクのレジンは、中心部が濃い色で、外側へいくとふんわりした優しい色となっています。桜の芯にはスワロフスキーが使われ、とても華やかな作品です。
そして、その華やかさを作っている一つに、桜を縁取る金のワイやーがあります。今日は、レジン作品の部材としてよく使われるワイヤーについてまとめてみました。
ワイヤーの種類
ワイヤーには、真鍮・銅・アルミなどの材質があり、さらにこれにコーティングをしているものが多いです。今回の動画主さまの作品では、ビーダロンの24Gラウンド型が使われています。
ビーダロンはアメリカの会社でアクセサリー用のワイヤーの老舗です。現在、よく名前を聞くアーティスティックワイヤーもビーダロン製です。銅線に金属メッキをしたものがアクセサリーによく利用されます。
そして24は太さを表しています。28(0.3mm)、26(0.4mm)、24(0.5mm)、22(0.6mm)と太さの直径mmをあらわしています。今回の作品は、24(0.5mm)を利用しているようですが、28(0.3)で作品を作られる方もいるようです。扱いやすさ、丈夫さなどから適切な太さを選択しましょう!
また、有名なアクセサリー用のワイヤーは腐食しにくいコーティングもされているので、レジン薬剤や熱など耐久性がよいとされています。
また、ワイヤーを選ぶときに注意が必要なことに、ワイヤーの断面の形状があります。この動画では、「ラウンド」と書かれたワイヤーを利用しているため、断面が円形となっています。その他、角形、半円型、楕円型、細い複数本をねじり合わせたものなど、さまざまなものがあるので、購入するときに気をつけましょう。
ワイヤーを扱うときの工具
ワイヤーアクセサリーで使用する工具について紹介したいと思います。電気工事、機械整備、電子機器を扱う人は、この工具の名前を良く知っているのですが、アクセサリー制作の方は、以外と工具の名前を知らない人もいらっしゃいます。
次の写真ある工具2つは、左側が平ヤットコ、右側が丸ヤットコという工具です。細かい作業をしやすいように先端が細くつかみやすくなっています。ヤットコは、ワイヤーをつかんだり、曲げたり、形を変形させたりするときに使います。
ワイヤーを丸く加工したいときは丸ヤットコ、しっかりホールドしたいときには平ヤットなど、両方揃えておくと便利です。アクセサリー制作では、ワイヤーに傷がついたり塗装はげができたりしないようにマスキングテープを先端に巻いて使用する人もいるようです。
先端の長さ、細さ、材質、グリップの形状、重さなどさまざまなものがあるので、自分の手や使い方に合うものを見つけましょう。
さらに、次の写真の右側はニッパーという工具です。ワイヤーを切断するためにニッパーも用意しましょう。
最後に、ペンチ・ラジオペンチという工具についてお話したいと思います。この工具は、先端も細く、根本に切断部分もあるため、ヤットコとニッパーの両方の役目ができる!一石二鳥と思われる方もいるかもしれません。しかし、アクセサリー制作でこれを使うといろいろな難点があります。
1つ目は、刃の平らな面にギザギザな溝があり、ワイヤーに傷をつけてしまう可能性が高いこと。2つ目は、切断部分が工具中央近くにあるため、繊細な切断作業がし難いことです。できれば、ペンチ・ラジオペンチは利用しない方がよいでしょう。
レジンワイヤー代わり
最後にレジンワイヤーの工夫について一つご紹介します。今回のような花びら、しずく型などをつくるとき、ワイヤーを切らなくても、利用できるものがあります。その便利なグッズは「丸カン」と呼ばれるものです。例えば、ネックレスのチェーンと留め具の間にあるパーツです。
この「丸カン」には、最初から切れ目があります。ここを利用してすぐにU字型にできます。その後、花びら型には簡単に変形できます。「丸カン」は大きさも色もさまざまなものが発売されいているので、作りたい作品にマッチしたものが見つかれば、効率よく作品づくりができますよ!
注意点
最後にワイヤーを扱うときの注意点です。アクセサリー用でやわらかいとはいえ、細い針金です。作業中のごみなどが落ちないように注意が必要です。足にささると大変ですよね。
また、アクセサリー作りは細かい作業なので、細かい金属片が出る場合もあります。その破片が付いた手で目をこすり、傷つけてしまうなどがないように、ゴミの始末は丁寧におこないましょう。